出来事

遠く離れた故郷を思う

私の故郷は、雄大な岩手山に抱かれたみちのく岩手県です。豊かな自然と硫黄が香る火山の恵みの温泉が湧いています。

素朴なお団子やお菓子も多く、南部せんべいとお茶餅が大好きです。

20代の頃、東日本大震災を経験しました。明りのない街で見上げた異様に輝く星の光は、今でも忘れられません。

鳴り響く緊急地震速報のアラームと厳しい寒さ、初めて被災者となりそれまで当たり前だった日常が、本当は当たり前ではなく尊いものだということを感じました。

その出来事から、たとえ何があっても後悔しない生き方をしたいと考えるようになり、自分がやりたいことを頑張ろうと思いました。

その時一番したかったことは、親元を離れ一人で生活することでした。

28年間ずっと育った街を離れて、知らない土地で新しい世界を感じ、新しい出会いをし、恋をしました。

毎日が新鮮でしたが、同時に離れてから故郷という存在が一層大きくなりました。

私にとって故郷とは、大切な人がいて、自分の原点に戻れる場所であり、大切な思い出がそこらじゅうにあふれている土地がたくさんあるものです。

どんなに街並みが変わっても確かにその場所で刻まれた思い出は、いつまでも心を動かします。

今年もまた故郷に会いに行きます。